さなみん

石をひとつ投げ込んでみる心のなか

麻央さん報道に思うこと。

しばらくテレビをつけていない。 どんなに忙しくても、ニュースくらいは見たかったのだが、ここ数日は怖くて見られなかった。 麻央さんが亡くなられたということで、海老蔵さんの記者会見があったらしい当日は、どこの局のニュースを見ても、その話題で持ち…

ドラマふしぎ不思議

テレビドラマを観ていて不思議だなぁと思うことがある。 実際、そうなの? みんなのおうち。 ★食卓 いつ帰ってくるかわからない夫の夕食が、すでに食卓に並んでいる。 ハンバーグとか焼いてある。トンカツとか揚げてある。 いつ焼いたの? 何時間前 ? なん…

ある意味迷惑メール

老人介護施設の資料を申し込んだ。 その照会サイトを通じて成約すると「祝い金」がもらえる。 施設によっては、入所時の一時金がそれで賄えるところもある。 月額でソートし、安いところの資料(それでも支払えないことはわかっていて)を取り寄せた。 来るわ…

11年目の珈琲

1年前まで、梅が咲きほこっていたところは工事中になっていた。 どこまでが梅林園だったかそもそも曖昧ではあったものの、10年も通っているのだもの、ここにも梅の木が何本もあったことは確かな記憶。 新しい道路を作るらしい。 それが住民にとってどれほど…

きりちゃんと梅ちゃん

きりちゃんと梅ちゃんなら、きりちゃんのほうが好き。 という女性視聴者がいるから、きりちゃんを演技力より見目のいい女優さん、梅ちゃんを見目は素朴だが演技の確かな女優さんを宛てたのだろうと思う。 正室に納まるのは、おとなしいけど芯が強い女性。 私…

ポジティブをスルーする

ママ組は、ランチに出かけた。 夏に女性だけでランチまたはディナーの提案があって、実のところ、まずいことになったと思っていた。 会社から費用が出るのなら問題はないのだが、自前は困る。 夏は暑いからもうすこし涼しくなったらねと言っていたから、日に…

どこを見ても

どこを見ても、同じようだと、ちょっとうんざりする。 ここにしかない風景とか、その人でないと書けない文章、というのに出会いたい。 どの駅で降りても、同じファミレス、同じコンビニ、同じカフェ。 それを良しとする、むしろそれが安心と歓迎して集まる人…

他人の話

観ているドラマのことはボロクソに言う。 でも、演じている役者の話はしない。 演技力についてならまだしも、私生活には興味がない。 友達と会ってしゃべるとき、ブログやSNSに書くとき、「友達の誰誰ちゃんがどうしたこうした」という話はあまり好きじゃ…

ストレス

しなければならないと思うからストレスになる、のでそれをやめよう、という人がいたとしたら、しなければならないのにしない人・しなくて済む人、の存在が私のストレスになる、って話。

キ・オ・クと今と

ゆるやかな揺れの後、緊急地震速報が鳴るかもしれないと思って身構えた。 災害やその被害に対してでなく、スマホに対して構えてどうなるというのか。 愚かなことだが、その瞬間は確かにそうで、けれども速報は鳴らなかった。 震源が深すぎると鳴らないらしい…

錯覚

バスルームにウォールシールを貼った。 カランや鏡のある面と、ドア部分を除いた3面の壁。 湯船に浸かってみると、これまでと違った非日常感が嬉しい。 日常に安らぐ、という人も多い。 いつもと同じ、という安心感。 でも、私は。 いつもと違うことに寛ぎを…

年初雑感

折り畳みではなくしっかりした傘を持って行くのがいいでしょう、と画面の中で気象予報士が告げたので、16本骨の長い傘を携えて出勤した。 さっきまでそのことに文句をつけたくなるような青空と日射し。 と、いきなり、地響きのような音を立てて突風が吹く。 …

酒の席で、職場の未婚の男性社員が 「(アナタには)子供がいないからわからないんだよ。」 って言われると、もうそこで反論終わり、みたいことになると言っていた。 なんでそんな話になったか忘れた。 でも、うん、そうだね。 私もですよ。 私のカラダは、…

寄り道

クライアントのところに届け物に行った帰り道、金毘羅宮に出会う。 高層ビルの谷間に、ひっそりと、ではなく堂々と鎮座しているところがいい。 文句あるか的な佇まい。 ここへの参詣が目的ではなく、ついでに、あるいは偶然に寄った人ばかり感がなおいい。 …

コンビニにて

その女性はいつも怒っていた。 店長からきつく言ってもらうから、という言葉がこぼれたところをみると、店長は別にいて、その人は主任か何かなのか、ただの先輩店員にしては口調が厳しい。 あなたの言い方だけで充分にきついです、と陳列棚を物色しながら思…

サンダル

ずっと前の夕陽。 いろんなことが起こっていると思っては嘆いてたのに、実は大変なことはまだ何も起こっていなかった頃の。 夕焼けの国の続き。 ブランコの下にサンダルを片っぽ、残して行こうと思ったのは。 それを取りに戻るためだった、と気づいた。 こん…

夕焼けの国

夕陽を観た。 ずいぶんと久しい気がする。 兄の入院、手術の後、ようやく自宅暮らしになったものの、平日の仕事が終わるのが6時、帰宅すると7時半になっているし、休日は実家に行くことが多くなって、日没の頃に外を見る機会はない。 今日、夕陽を観たのは…

嫌な女

試験勉強がはかどらないのは、兄の手術のせい、ということにしよう。 明日は、お昼に仕事を早退して、病院からの説明を聞きに行く。 「万一失敗しても、文句つけません」てな承諾書にサインをする予定。 ふと、思う。 私のときは、いったい誰がサインをして…

父が来た朝

朝起きてすぐに、母に電話をした。 出ない。 兄の携帯にかけた。 何回か呼んで、すぐに留守番電話サービスの声になった。 この女声が、いつも高すぎやしないかと感じている。 女性の声は、もうすこしアルトが好み。 玄関の物音に気づいて寝室からリビングに…

さるまた失敬

タイトルは、三谷幸喜の舞台・映画「笑の大学」より「失敬」した。戦争が激化していく昭和の日本で、だんだんと制圧・弾圧されていく表現の自由をテーマにした喜劇。(それから、人の心を動かすのは人、ということ)。 心の底から笑ったことのない検閲官と、庶…

おカネだけちょうだい

広島の土砂崩れの被災者が、今もまだ避難している学校施設だかに、ようやく臨時のお風呂が設置されるという。 着の身着のまま逃げてきて、蒸し暑い夜をいくつも過ごして、やっとお風呂に入れるのか。 空き家が増え過ぎた問題を聞いたのも最近のこと。 そうい…

誰にも勧めない

心を寄せた場所とか、揺さぶられた映画とか、惹かれた本とか、誰にも勧めない。 だって、私の感動は私だけのもの。 私のそれまでの経験や心の軌跡があったから生まれたもの。 誰が見ても可愛いと思う赤ん坊に私が傷つくように、私が勧めたものが、誰かを傷つ…

私の子供は死んだから

私の子供は死んだから。 産休や育休をとって、同僚に業務を負担してもらっているときに、ただ産まれた赤ん坊だけを見せに、会社に来ないでほしい。 出産や育児の大変はあるのだろうし、気晴らしも欲しいだろうし、自分には可愛く見える赤ん坊を自慢したい気…

なんとなく

なんとなく嫌なのだ。 ゴジラのハリウッド版。 ゴジラ誕生をリアルタイムでは観ていない。 何年か経って、テレビで観た。 でも、その頃、第五福竜丸の事故があったことは知っている。 ビキニ環礁での水爆実験。 ゴジラは、水爆実験によって巨大怪獣となった…

スミダノハナビ

黄昏の霧雨がまとわりつくように僕を包んだ。 逃れようと小走りになる。 最後の曲がり角を曲がると不意に彼女の白い腕が、袖をかすった。 掴むのでもなく、握るのでもない。 むしろ、つねるほどに掴まれたい、と思ったのは、ほんの一瞬のこと。 だが、掴まれ…

行き場

物干し竿は固定した。 ベランダのサンダルは、玄関に避難した。 朝起きて、ベランダのサッシを開けると、容赦ない雨が吹き込んできたので、慌てて閉めた。 行き場を失った二酸化炭素が、もわりという湿気になって、部屋の中に淀んでいる。 その二酸化炭素を…

静かに

はてなでの最終更新をしたある人気ブログの記事に、 「はてなは、静かにブログを書かせてくれないところだよね。」 という記述がある。 「自分がいる場所に勝手にとびこんできて、そこをかき乱してくるなにか、っていうのがある。」 「ブログは生身の人間が…

七夕はいつも雨降り

雨が降ると、織姫と彦星は逢えないのか。 雨が降ると、天の川が洪水になるのか。 でも、天の川は水じゃなくて星なんだから、渡れないということはないんじゃないの? いや、だとすれば、そもそもカササギの橋など要らないことになる。 違う、違う、雲の上に…

サル

オフィスのエアコン室外機が嫌な音を立てている。 除湿にすると暑いし、冷房にすると寒い。 冷房温度を28℃にすると暑く、27℃にすると寒い。 どっちつかずの苛立ちを、室外機の音が煽っている。 2階の窓からは、向かいにあるハンバーガーショップの2階がよ…

ふり

旅に出たくても出られない人から見たら、旅日記は憧れ半分、淋しさ半分。 食事がままならぬ人から見たら、ご馳走日記も、羨望半分、嫉妬半分。 ときによって、そのバーが、半分よりこっちに来たりあっちに行ったりする。 純白と漆黒の間に、無数のグレーゾー…

着信記録

お風呂から出て、何の気なしに見ると、固定電話に新しい着信記録があった。 表示されたのが名前ではなくて、番号なのは、アドレス帳に登録していないから。 でも、その番号を、私はそらんじている。 いつもは、誕生日とかクリスマスとかお正月なのに、なんで…

買えなければ死ぬ

ガソリン値上げのニュースをテレビが告げている。 インタビューアーにマイクを差し出された市民が、値上げは痛い、と訴えている。 しかし。 その人の「痛い」は、遊びに行くための経費がかかる、ということだった。 気分が悪くなって、よその局に替えた。 ど…

多面体またはアメーバ

私の他には誰もいないオフィスに、FAXの音が響いている。 大概は、経営セミナーの案内とか、節税のコンサルティングのお誘いで、ゴミ箱に直行だ。 エアコンの音も聞こえてくる。 それから、外を通る車の音。 オフィスは、どちらかといえば商店街にある。 私…

ポスト

ブラジルとチリのPK戦が決すると、もう4時に近かった。 梅雨空のせいで、太陽の明確な気配はないけれど、心なしか明るくなってきていて、 久しぶりに朝まで起きていたなと実感した。 別にチリのファンでもサポーターでもないが、PKで最後のキッカーが外した…

蟹を産む

大量の蟹を「産んでいる」夢を見た。 小さな沢ガニみたいなのもあれば、郷里の名産のずわい蟹もある。 そして、彼らはみな生きていなかった。 産むというより、排泄であったのかもしれない。 この夢の深層分析は必要ない。 青が群青になり、やがて墨色になる…

豪雨

駅舎の外はすさまじい雨だった。 大半の降客は傘を持っていたが、それを開いて出ていくことも躊躇われて、屋根の下に留まり、どこか呆然といった面持ちで豪雨を眺めていた。 私の傘は折りたたみの脆弱なものだが、軽い決心をしてそのまま出た。 矢のごとき勢…

未雨

頭痛薬を飲んで、ついでに朝から開け放していた窓を閉めた。 雨はまだ降っていない。 雷鳴だけが、思い出したように轟く。 すこしだけ、寒気がする。 テレビ画面には、雹。 雪が積もったようになっている映像に季節を見失う。 スコップで掻いている半袖姿の…

夏至

夜が明けるのが一番早い日、と思っていた頃があった。 実際のそれは、もうすでに過ぎていて、夏至というのは、昼間の時間が一番長いということらしい。 いずれにしても、季節は真夏に向かっていくが、日没は早まり、夜は確実に長くなっていくのだ。 寝苦しい…

井戸

井戸の淵に腰かけて、足をぶらぶらさせている。 どれくらい深いのか、それともあっけないほど浅いのか、覗き込んでもわからない。 夏の午後の光は、熱となってジリジリと私を焼くくせに、肝心なところは照らしもしない。 履いていたサンダルを片っぽ、落とし…

銀河系

週明け、私を乗せた宇宙船は、それまで日常を置いていた惑星を離れ、別の銀河系へと旅立つ。 わずかな光明を求めて、一気に闇を駆ける。 しかし、大抵は、光明など見えぬうちに、やむなく帰星する。 それでも、わずかであれ、こうして気持ちだけでも、逃がす…

中立は保身

私は、喧嘩両成敗は嫌いだし、しないと決めている。 大切な人たちが対立したら、自分にとってどっちも大事でも、必ず片方は捨てる。 泣きながら、詫びながら、切る。 そうやって、これまで友達を作ってきたし、関係を継続してる。 私もそうされてる。 中立は…

たったひとりで

旧約聖書の神さまは、もし10人正しい人がいたら、ソドムを滅ぼさないと言った。 私は、100人の優しい人がいても、1人の怖い人にやられてしまう。 ソドムは滅びた。 10人の正しい人もいなかったということなのか。 でもそれは、神さまにとって、ということだ…

いいひと

「いい人」とか「わるい人」とかって、あくまでも「自分にとって」ということ。 自分に害をなす人がわるい人で、なさない人がいい人だから、善悪なんてものは、まったく個人の基準による。 他のたくさんの人にとって、あの人はいい人なのだろう。 それは、被…

要らない

子供の頃は、猫とカメを飼っていた。 どちらも、偶然、うちに流れ着いたもので、元来生きものを飼うことに反対だった母も「やむなく」というところ。 独り暮らしになった友達は、みな、猫とか犬とかウサギとかを飼っている。 それまで両親の介護に追われてい…

悔い

通勤帰りの電車で座っていたら、高齢の女性が私の前に立った。 孫なのかひ孫なのか、幼稚園くらいの男の子を連れている。 私はすこしだけ迷って、席を立った。 そして、彼女と視線を合わせて、くちびるのかたちだけで「どうぞ」と言った。 彼女は、まあ、そ…

カミツクイキモノ

噛みつくイキモノというのがあり、その中にニンゲンも含まれる。 噛みつくのは、餓えているからではなく、ただ噛みつきたいからではないか。 いや、餓えているのかもしれない。 何に? 何かに。 その正体は、噛みつく当人にもわかり得ぬやもしれぬ。 噛みつ…