さなみん

石をひとつ投げ込んでみる心のなか

サンダル

ずっと前の夕陽。

いろんなことが起こっていると思っては嘆いてたのに、実は大変なことはまだ何も起こっていなかった頃の。

 

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夕焼けの国の続き。

  

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ブランコの下にサンダルを片っぽ、残して行こうと思ったのは。

それを取りに戻るためだった、と気づいた。

 

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こんにちはとさようならを繰り返して、ブランコは揺れる。

そして。

思い切り漕いで、飛び降りる先は、いつだって後ろではなく前。

こんにちはに向かって。

 

雨の音がする。

今アップした写真とはうらはらな空。

だけど。

サンダルを取りに戻るとしたら、こんな日がいい。