さなみん

石をひとつ投げ込んでみる心のなか

ある意味迷惑メール

老人介護施設の資料を申し込んだ。

その照会サイトを通じて成約すると「祝い金」がもらえる。

施設によっては、入所時の一時金がそれで賄えるところもある。

月額でソートし、安いところの資料(それでも支払えないことはわかっていて)を取り寄せた。

来るわ、来るわ、申し込んでないところまで来る。

ご参考に、ということなのだろう。

資料もそうだが、メールも来る。

決まりましたか?選べましたか?相談に乗りましょうか?とうるさい。

はっきり言って迷惑メール化しつつある(^^;)

私が求めているのは、相談に乗ってくれる相手ではなく、ただひたすらカネである。

カネがなくても入れてくれる施設である。

 

特養は、100人待ち、10年待ちなどという話も聞くけれど、それ以外はおカネを出せば即入所し放題、選び放題なのだ。

現に、うちや実家の近くでは、何ヶ所もの介護施設で閑古鳥が鳴いており、閉所したり親会社が倒産したりして、このままでは廃墟になってしまいそうなところもある。

入りたくても入れない貧乏な年寄りとその家族がいる一方で、入所者が集まらず経営に苦しむ施設がある。

 

新しい薬、新しい治療、どんどん開発されるけれど、それの恩恵を受けられるのは、やっぱり一握りの、カネとコネと運を持った人なのだ。

集まった施設の資料は、1通しか開封していない。

 

某大企業のベアが月額1500円だと聞いた後に、でもボーナスは7ヶ月分、というのを聞いて倒れそうになった。

2極化は確実に進んでおり、政治も行政も民間も、基準はカネモチに合わされている。

トランプさんを支持する人の意見に「事業で成功した人だから」というのがあった。

成功した人は努力した人、しなかった人は努力が足りない、という見方。

100%間違いではないかもしれないけれど・・・

 

それはそうと、入所が成約したときの「祝い」という言葉に違和感を感じる。

家族の(本人はともかく)望みが叶ったという意味の「祝い」なのだろうが、こっちとしては厄介払いができて良かったね、と皮肉られているような気がして落ち込む。

いや、無邪気に「おめでとう」と言われたほうが辛いのかもしれない。